FC2ブログ

2018-12

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

続:どうなんでしょう(笑):第9地区でずっこけた話。

去年の夏、セブンイレブンで、『第9地区』のDVDとブルーレイのセット販売の予約受付広告に、


「ブレードランナーに匹敵するSF映画だ」 というコピーがあるという記事を書きました。


過去記事は → こちら


そのとき映画は未見でしたが、


誰が書いたコピーか知りませんが、


たぶんそれはちょっと違うんじゃないの?と思う、という記事でした。



その後DVDで観たのですが、その感想を書こうと思いつつ、


ほったらかしでした。




ところが、昨日たまたま『第9地区』のブルーレイのジャケットを見たら、


そのコピーの出典が書いてあったので、感想と共に記事にしようと思ったしだいです。


画像をご覧下さい。


”知的で、胸をえぐられる。これは『ブレードランナー』に匹敵するSF映画だ” 

-Sean Plummer, Access Magazine



ALL THAT BLADE RUNNER     by NYzeki-9tiku


ALL THAT BLADE RUNNER     by NYzeki-9tiku


とあります。


この人、IMDbで調べると俳優さんで、『メン・イン・ブラック』にエイリアン役で出てるというのですが(笑)


ほんとはもっと権威ある人物で、同姓同名なだけ?



アクセスマガジンというのもどのくらいポピュラーな雑誌なのかよくわかりません。


結局、引用するに値する人物による評価なのかよくわかりません(笑)



さて、映画を観た後でのこのコピーの感想は、


やっぱり


「ちょっと違うんじゃないの?」です。


予想通りでした。


映画製作の手法についての知的な才能は感じますが、


内容的にそう知的とは思いませんでした。


南アフリカだけにアパルトヘイトに対する抗議みたいなものを感じるという意見も多いようですが、


私はあまりそうは思わなかったですね。設定の元にはなってると思いますが、


そこに強いメッセージをこめたようにはあまり感じませんでした。



これは一言で言えば、哀れな男が、事故で化け物に変わって行く、


昔から連綿と続くバケモノ映画・モンスター映画・ホラームービーの最新版です。


『ブレードランナー』というよりは、『ザ・フライ』 の系譜に連なる映画ですね。


で、ホラーではなく、アクションを効かせた悲喜劇じたてになってます。



悲喜劇なんだからちょっと『ブレードランナー』とは違いますね。




胸をえぐられる、というのも、どうなんでしょう?


唯一、実験台のエビを無理やり射撃の的にさせられた主人公の絶望感が感じられる場面が、


そうだといえばそうだけど、その後の主人公の行動がねえ・・・


あそこで感情移入して損した、みたいな(笑)





そして・・・


全体に、映画というよりはビデオゲームを見ているようでした。


ステージをクリアしていくような。




監督が若いので、もう無意識にビデオゲームのテンポになっちゃってるんでしょうね。


いいんだか悪いんだかわかりませんが、今後こういう映画が増えていくんでしょう。








研究所?襲撃シーンで、主人公が撃っちゃうと人間がぐちゃっとバラバラになるでしょう?


で、カメラのレンズに血が飛び散るみたいな。


あれはおかしいなと思うのですよ。


前半部分は同行記録みたいなカメラのレポート映像で構成されているので、


その際にカメラのレンズにそういうことが起きても自然だけど、


映画の途中からは神の視点というか、物語の語り手の視点で映像が進行しているはずなのに、


なんでカメラのレンズに血が飛ぶのだろうと、うんざりしてしまいました。


いや、あれは監視カメラに残っていた映像を挿入したのかも、みたいな援護は可能かもしれないが、


唐突すぎますよね。


これはテレビゲーム的だなあと強烈に思ったわけです。




途中まではノリノリで観ていたのですが、そういうところが途中からなんかついていけなくなってきて、

あかんな・・・と思いながら観てました。



ただ、CGでつくられた、都市上空に浮かんでる宇宙船の日常感はすごくおもしろかったです。


あと、白昼堂々とエビが動くCGはすごいですね。


過去のモンスター映画はアラ隠しのために、暗闇でうごめくみたいなモンスターが多かったような。


特典映像で、体中にモーションキャプチャー用の目印をつけた俳優さんが、


エビの動きをCGで作る元になる映像を撮影するために動作を演じるのがめちゃまぬけで切ない(笑)


でもこういう顔の出ない縁の下の力持ちみたいな人たちも特典映像で映るようになったのはいいことですね。




さて、途中からだらけて観ていたのですが、映画終盤で、


「うわこれはダメダメだろう」という場面が。ずっこけました。



ちょっと賢いエビに自分が人間に戻るにはかなりの困難があるという残酷な現実を聞かされた主人公は、


憤慨のあまり、


あろうことか、その賢いエビを脅かして地上の小型機を操縦させ上空の母船へ行かせるのを


あっさりあきらめ、


自分でそのその小型機を操縦して行こうと試みるのですね。


そんなアホな。


そんなん無理に決まってるでしょう。


言語もテクノロジーも全く違う機械を操縦なぞできるわけがない・・・



なぜもっとその賢いエビを脅かして操縦させない?


脚本のアホさかげんにボーゼン。



もともと荒唐無稽な設定の映画ではあるけれど、


その荒唐無稽な状況においても、


主人公の行動には観客を納得させる説得力が必要だと思うのですが。



いや、もう半分エビだったからアタマ、いかれてたのでは?なんて援護射撃はナシにしてくださいよ(笑)







まとめますと、


・悲喜劇という言葉が一番しっくりきます。気の毒だけど、なんか可笑しい。


・感動作とか名作と言われると「ええ~?」と思います。


・人種差別への強烈な抗議、みたいな評価にも「そうかな?」と思います。



・テレビゲーム世代の作った映画という趣。おっさんにはややつらいかな。


・ブレードランナーと比べるなというわけでなくて、比べるにはタイプが違いすぎる映画。


・よくできたゲテモノ映画という評価でいいと思います。(ほめてます)





スポンサーサイト

コメント

1 ■無題

はじめまして
私もこの映画をDVDで見て同じ感想をもちました
気持ち悪さだけが残って二度と見ようと思いません
ブレードランナーを引用しないでほしいですね。

2 ■ブレラン関係あらへん

ご無沙汰してます
全くブレラン関係なし!
どこがどうしたらそう感じたのか詳しく聞いて見たかったりどうでもよかったり~笑
第9地区のエビロボとか男の子が好きな感じは随所にあり僕は好きな映画でしたが~
ブレランとの類似性はエビではなくミジンコほども感じませんでしたよね~笑
面白い事言う人がいるんですね~単純にとにかくブレラン好きな人なのかもしれませんね~
僕の中では「ゴッドディーバ」とみんな大好き「イノセンス」がブレランオマージュ映画の代表です

3 ■昔から

『ブレードランナー』を引き合いに出して売る気マンマンの映画って多いですよね。

今年のカンヌ映画祭でもお騒がせ男だったラース・フォン・トリアーの『エレメント・オブ・クライム』(1984年)は、「ヨーロッパの『ブレードランナー』」とビデオジャケットに謳われてました(笑)。

『月に囚われた男』の「『ブレードランナー』以来の知的なSF映画」という英国での宣伝文句くらいでしょうか、「そのとおり!」と思えたのは。

4 ■Re:無題

>tooruさん
はじめまして。
おもしろいけれど、ブレードランナーみたいな観た人の人生を変えるほどの映画ではないし、私としてはDVD・ブルーレイを所有するほどでもないかなと思います。まあ気色悪いのが好みの人には楽しいのかも。

5 ■Re:ブレラン関係あらへん

>hajimeさん
私も嫌いじゃないですが、さりとて好きかというとそうでもないです(笑)
ロボ・モビルスーツは、海外の映画でよくでてきますね~日本のアニメが原点なんでしょうが、どの監督もやりたかったんでしょうね、昔からの夢として。

6 ■Re:昔から

>とおるさん
多いです。
共通のスタッフが一人でもいたらブレードランナーのスタッフが参加!みたいな(笑)『第9地区』にしても、もっとブラックユーモアな感じのムードを前面に押し出して宣伝したほうがよかったのではと思います。なんか重いテーマみたいなふうにとられかねない宣伝だったような気がします。ゲテモノ映画なんだからそういうふうに売ればいいのに・・・と思ってしまいますね~

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://allbr.blog.fc2.com/tb.php/1039-d0db2850
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | ホーム |  »

プロフィール

NYzeki

Author:NYzeki
FC2ブログへようこそ!

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

未分類 (0)
ニュース・アナウンス (259)
本・雑誌 (55)
マスプロダクツ (29)
BRシンドローム (25)
情報求む (7)
トリビア (13)
コレクション>プロップ (2)
コレクション>スタッフ関連 (1)
コレクション>プロモ素材 (16)
コレクション>ガレージキット (34)
ブログ (281)
ブレランの日本語 (1)
コレクション>ポスター (34)
コレクション>アパレル (6)
留之助ブラスター情報 (35)
コレクション>小物 (3)
コメントへのぼちぼちレス (57)
お薦めウェブサイト (14)
フランク・ロイド・ライト (10)
フューチャー ポリスカー トランスキット (10)
一発ギャグ (4)
ファンメイド (17)
考察 (3)
俺ジャケコン (5)
動画 (3)
ボトルプロジェクト (35)
ブレードランナーバガボンドマガジン情報 (4)
関西ブレラニアン会 (21)
トンデモ記事 (2)
CD (6)
スピナー研究 (1)
ブレードランナーの日本人 (1)
工作員 に~ぜき (1)
LA2019 新聞計画 (33)
ひらパ~さんのメトロキャブキット化計画 (11)
Tomsonさんの1/6ブラスター (18)
動物の名前 (12)
ブレードランナーお悩み相談 (1)
音楽の中のブレラン探し (15)
フューチャーポリスカーフルキット (5)
ブルーレイ同梱版スピナー用内装キット (4)

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。